神戸と兵庫で中学生の男の子が自殺したというニュースを見た。
自殺する人は、何かから逃げたいがためにするのだろうが、現実は自殺することでその苦しみが永遠に続いてしまうことになる。
生きていれば時間が過ぎていく中で、環境も自分自身も変化をしていく。
その時間の流れが今の苦しみや逃げたい状況を変えてくれたりもする。
しかし、死んでしまうと状況は全く違う。
時間は苦しい時で止まり、肉体の無くなった魂は感情のみの存在となる。
苦しいという感情がいつまでも続くのが、自殺をした人の状況になる。
逃げたつもりが逆にその苦しい状況を永遠に続けなくてはならなくなるのだ。
死ねばこの世の苦しみから逃れられると思うのは、短絡的な考え方だ。
肉体が苦しい、悲しい、辛いと思うのではない。
感情というものがそれを感じているのだ。
魂だけになればその感情は大きくなる。
苦しいはさらに苦しく、悲しいはさらに悲しくなってしまうのだ。
あの世には苦しみも悲しみもないというのは、亡くなった時にそのような感情を持っていないものだけが感じるものでしかない。
死んだときの感情がそのままあの世を反映するからだ。
これは肉体の痛みではなく、心のみの事になる。
肉体はなくなるのでその痛みや苦しみは次第に消えていく。
感情だけは残るのでそういうわけにはいかない。
自殺をした者が浮かばれないのはそのような状況になってしまうからだ。
生きていればだれかが助けてくれたり、自分が変化したり、強くなって克服することができる。
死んでしまうと年も取らないし、誰も助けてはくれない。
悪意あるものの魂は邪悪なため、そのような苦しむ魂を取り込んでしまうこともある。
肉体が亡くなれば自我が亡くなり、いつしか自分がなぜ自殺したかも忘れ、自分自身もわからなくなり、ただ、苦しい、辛いという感情に支配されてしまうのだ。
だから、自殺を考えている人に言いたい。
あの世が地獄になるか天国になるかは、その人次第。
自殺して苦しさから逃れられるわけではない。
この世は時間という概念があり、環境も状況も変化する。
変わらないものがないのがこの世なのです。
だからこそ、苦しいからと自殺をするのは間違いで、苦しいことから逃れたいなら、この世に生き続けるべきなのです。
死んでしまえばやり直しはききません。
時間がなく、感情しかなく、現状を永遠に続ける、それが自殺なのです。
自殺が楽になる方法と、誰がそんなウソをついたのでしょう。
自殺は楽になるどころか苦しみが増す方法です。
間違えた選択をしないことを祈ります。