大阪府摂津市のマンションで8月、新村桜利斗（にいむらおりと）ちゃん（3）が熱湯をかけられて死亡した事件で、府警は27日、桜利斗ちゃんの顔を生前にクッションでたたいたとして、母親の寿希（じゅき）容疑者（23）を暴行の疑いで逮捕した。 (2021年10月27日／毎日新聞より抜粋)
この事件はあまりに残酷で、逮捕された男は血も繋がらないがために、あんな残酷な事が出来るのだろうと思っていた。ここにきてどうやら実の母親である寿希も共犯であったようだ。内容は残酷だ。優しい声で母親である寿希が息子の桜利斗ちゃんを呼ぶ。嬉しそうにかけ寄る桜利斗ちゃんを交際相手の男がバットをスウィングするようにクッションで思い切り桜利斗ちゃんを殴打する。桜利斗ちゃんは体ごと吹き飛んで泣く。それを交際相手の男と母親は笑う。その上、その様子を笑いながら撮影していたのは寿希であった。
このような虐待の動画が連続で三つ録画されていたものを警察が押収した。当初、交際相手の我が子への暴力に困って相談していた寿希であったが、実際は自分も虐待を楽しんでいたのだ。しかも、クッションで殴打したのは桜利斗くんの体に傷がついたら日頃の虐待がバレてしまうからだと言う。こんな残酷な母親がいるだろうか？
母親としてより、人間として僅か3歳の子供にこんな酷い仕打ちが出来る事が不気味でならない。人間の中には残酷な事を残酷と認識出来ない者もいると言う。人の痛みや苦しみを快感に感じる者もいると言う。悪魔とは異形の存在ではなく、人間の中に紛れている、こういった犯罪を平気で出来る人間の事を言うのかもしれない。
