saikaixの気になる事

気になること

10月31日はハロウィン

もう10月になりましたね。本当に毎日が光陰矢のごとしに過ぎていきます。10月と言えばハロウィンがありますね。既にスーパーなどには関連のものが並び始めています。

日本でのハロウィンは、1970年頃に原宿キディランドが、ハロウィンに関するグッズの販売を始めたのが最初です。それでもまだ日本人には馴染みのあるものではありませんでした。

1997年、東京ディズニーランドでハロウィンのイベントが行われ、その5年後の2002年には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでもハロウィンイベントを開催しました。このような国民に人気のある大きなテーマパークでの催しにより、日本国民にもハロウィンが広まっていったようです。

【ハロウィンの始まりは?】

ハロウィンはもともとは土着信仰より発したもので、古代ケルト民族の"サフィン祭"だと言われています。"サフィン"とは「夏の終わり」と言う意味です。

秋の収穫を祝うものであり、ケルトの暦では10月31日は1年の終わりの日でもありました。その日には現世と来世を分ける境界が弱まり、死者の魂が家族のもとへ戻ってくる日と信じられていたのです。

日本ではお盆やお彼岸に、死者の魂が家族のもとへ戻ってくる日と信じられていますよね。海を隔てた遠い国なのに、似たような信仰があるのはおもしろいですよね。

キリスト教との結びつき】

この土着信仰であったサフィン祭りが、アメリカ大陸やヨーロッパに伝わり、それがキリスト教と結びつき、キリスト教の諸聖人に祈りを捧げる「万聖節」(または「諸聖人の日」)の前夜祭として行われるようになりました。Hallowとは聖人を意味する言葉で、「All Saints’ Day」は「All Hallows」とも表記されます。

ハロウィンと言う言葉はこの「Hallow」が語源のようです。サフィン祭りがキリスト教と結びついたために「ハロウィン」に変化してしまったのですね。

【現在のアメリカでのハロウィン】

アメリカやイギリスなどでは、ハロウィンの夜に仮装した子どもたちが近所の家々を訪ね、「Trick or Treat」と言います。それに対し大人はその言葉に「Happy Halloween」と応えてチョコレートやキャンディーなどのお菓子を子どもたちにあげるというのが一般的なハロウィンの風習になっています。

【仮装する意味は?】

先祖の魂が戻ってくる時に、先祖の魂だけでなく悪霊も一緒にやって来ると言われていました。そのため、古代ケルト民族は仮装をして悪霊を追い払ったと伝えられています。

悪霊を追い払うためだからこそ、子供たちは怖い仮装をしているのですね。お菓子なども悪霊を追い払うためのものです。

【カボチャのランタンの意味は?】

最初、ケルトの祭りではカボチャではなく"かぶ"を使っていました。ハロウィンがアメリカに伝わった当時は、アメリカで"かぶ"を手に入れるのは困難でした。代わりのものとして、形の似ている"カボチャ"をランタンにした事で、現在のような"カボチャのランタン"が生まれたのです。

【ジャック・オー・ランタン】

ジャック・オー・ランタンとは(ジャックのランタン)と言う意味になります。これには、物語がありますのでざっくりと紹介しますね。

昔、ジャックという乱暴者で嘘つきの男がいました。ハロウィンの夜、その男は悪魔と出会い魂を奪われそうになったのです。しかし、ジャックは上手に悪魔を騙し、ある約束をすることで魂を奪われないですみました。

その後、年老いたジャックは亡くなりましたが、生きていた頃の素行が悪くて天国へは行けませんでした。しかたなく地獄に行ったジャックでしたが、そこで以前、約束を交わした悪魔に会いました。

ジャックは悪魔との約束により、地獄に行くことも出来なくなってしまいます。天国にも地獄にも行けないジャックは、悪魔にランタンの火をともしてもらい、永遠に暗闇を彷徨い続けていると言うことです。

◆日本でハロウィンは、宗教と結びつかなかったために、単に仮装パーティーのような状態になっていますね。

クリスマスでさえ、教会に行ったり家族と過ごす日という事は無視して、恋人の日みたいになってるのが日本ですからね。